糖尿病内科
糖尿病内科のご案内
糖尿病内科では、糖尿病はもちろん、糖尿病により生じる合併症の診療を行います。
当院では、病状や症状、検査結果に合わせ、適切な診療を心がけております。糖尿病治療で重要となる血糖値・HbA1cの検査につきましては、即日検査結果を確認し、状態に応じた治療を提供致します。また、糖尿病は自己管理が非常に大切となります。血糖測定やインスリン自己注射、自己管理についても診療・指導致します。
当院は、土曜日を含め、糖尿病専門医が毎日診療しております。遠方の病院への通院が困難になってきた方、近隣でも糖尿病のコントロールがいま一歩でお悩みの方は、ご相談いただければお役に立てると思います。
糖尿病や生活習慣病でお困りのことや、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
初診の方は検査等でお時間を頂く場合がございます。受付終了1時間前までにご来院ください。
糖尿病とは
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖)が高くなる病気です。
ブドウ糖は人の身体を動かしたり、脳を働かせたりする際に、エネルギーとして利用されます。ブドウ糖は、すい臓から出される「インスリン」というホルモンの力で血液中から身体の細胞に運ばれます。この「インスリン」の働きが悪くなることで、ブドウ糖が身体の細胞に運ばれにくくなり、血液中に溜まってしまうことで起こるのが糖尿病です。
糖尿病の代表的な症状
- ・喉の渇き
- ・尿量の増加
- ・傷が治りにくい
- ・疲れやすい
- ・集中力が落ちる
- ・風邪などの感染症にかかりやすい など
重症になると、重篤な合併症を引き起こしたり、意識を失ったりすることがあり、非常に危険な病気です。
糖尿病の分類
糖尿病には大きく分けて二つの分類があります。
1.Ⅰ型糖尿病
先天性の糖尿病で、生まれながら、すい臓の機能が低下しており、インスリンの分泌がされない・非常に少ないことが原因とされます。インスリン注射を継続的に行うことが基本的な治療です。
2.Ⅱ型糖尿病
加齢や遺伝的要因に加え、食生活、運動習慣、肥満、ストレスなどから生じる糖尿病で、日本人の糖尿病患者のほとんどがⅡ型糖尿病といわれています。生活習慣の乱れから発症するケースが多いことから、糖尿病の治療に加え、生活習慣の改善も治療の対象となります。
糖尿病の三大合併症
糖尿病が重症化すると、重篤な合併症を引き起こすことがあります。特に三大合併症と言われている下記の病状は、一度発症してしまうと簡単には後戻りできないため、定期的な検査で悪化の兆候を見逃さないよう注意が必要です。
1.糖尿病性神経障害
三大合併症の中でも、一番早く症状が出ます。手足の先など末端から感覚が鈍くなり、手や足をぶつけたり、やけどをしても気づかないことがあります。また、自律神経障害も起こしやすく、めまいがする、筋肉が痩せる、たくさん汗をかく、胃腸の具合が悪くなるなど、様々な症状が出現します。
2.糖尿病性網膜症
目の網膜の血管が悪くなることで、視力が低下したり、最悪の場合失明する可能性がある合併症です。日本の中途失明原因でも、緑内障に次いで第2位*1となっており、早期治療が必要となります。
3.糖尿病性腎症
人工透析になる原因の第一位として有名な合併症です。腎臓の血管が細くなることで、尿が作れなくなり、身体の中に毒素がたまることで、治療をしないと死に至る危険な合併症です。
糖尿病の治療
この数年間で糖尿病の治療は大きく進歩し、変化しています。特に肥満を合併した方、心不全のある方、合併症である腎機能障害の進行を止めたい方、狭心症・心筋梗塞など虚血性心疾患の予防が必要な方には、血糖値やHbA1Cを下げるだけでなく、各合併症に効果のある薬が併用して使われるようになってきています。
当院でも、糖尿病以外の検査を行い、生活習慣などもお話しで伺いながら、お一人お一人に合わせた治療を提供いたします。
*1 日本眼科学会 2014年